【注意】基本的にレスポールタイプをいじってみた個人的な備忘録ですので、その辺を踏まえて情報を活用して頂けると幸いです。
初稿2024年12月21日
使用するハンダごては、作動温度の高いもの(太陽電機産業株式会社製 CXR-100 100V48W 510℃)を使った方が、やりやすいが、断線などの加熱過多による不具合の可能性があることは覚悟しよう。ただ、通常のハンダで使用する温度のこてだと、なかなか付かなくて、逆に熱し過ぎてしまうこともあるので、よくよく練習した方が良いと思う。
<ピックアップ用半田ごて02>

取外しの際は、クランプでピックアップを固定し、ハンダ付けされている部分を熱する。そこにステンレスの薄い板を入れ込んで、ピックアップ本体とカバーを離す。
ここでは、ステンレスの隙間ゲージで使わないものを使用している。
この取外しは、簡単そうなくせに、意外と上手く出来ないので、いきなり高価なピックアップではやらない方がイイ。
<ピックアップカバー取外し工具>

<ピックアップカバー取外し>

取付けの際も、ピックアップとピックアップカバーをクランプで固定して、ハンダ付けするが、押さえつける方向を考えて、しっかりピックアップカバーに近づけた状態でハンダ付けしないと、ハウり易いので注意。
それと、ハンダ付けの予定場所に、クランプで固定前に、フラックスを使って予備ハンダをしておいた方がイイ。予備ハンダができない場合もあるかもだが、フラックスは先に塗っておくと、思ったよりもハンダ乗りが良いし、予備ハンダ無しでイライラするくらいなら、ひと手間かけておいた方が、精神衛生上良い(笑)。
<ピックアップカバー取付け>

蛇足だが、ギブソン製ピックアップは、スターリングシルバーのカバーを付けることを前提に基本は設計されているらしい。
以下、セス・ラバー氏の記事を引用。『THE GIBSON』p50より
「ブラスやアルミニウムのカバーだとハイが落ちる。ニッケル・シルバーやノン・マグネティック・ステンレスならハイが強調される。」
「AGWの#42は、当時ポピュラーなワイヤーだったんだ。P-90にも使用されていて、音色の評判も良かった。」
「まず、P-90は10,000ターンだった。しかし、ハムバッキング・ピックアップは、同じワイヤーを使っていて、コイルは少し小さいが、十分なパワーを得られる構造になっている。そういうわけでハムバッキングのターン数は4,100から4,200になっている。手でワイヤリングしていたが、バラつきはそんなにないはずだ。」