初稿2024年12月17日
鍼が皮膚に刺さるときに痛みがでます。
人体の機能と構造からして、鍼が皮膚を貫くときに痛みが出ないと不自然です。しかし、鍼灸師は刺針技術(鍼を刺すことを刺針と言います)を練習していますので、痛みがほとんど感じないときも多々あります。しかし、皮膚上には痛点のような痛みを感じやすい部位があるようで、そこに偶然当たってしまうと痛みが出てしまいます。

また、皮膚を貫いた後に、痛みと言いますか、違感覚が起こる場合があります。鍼灸師では「ひびく」とか言うことが多いですが、この感覚は、鍼刺激が筋肉に作用した時に起こりやすいようです。この「ひびき」を治療効果発現の目安にする場合もあります。
それ以外でも、筋膜や血管や神経などに鍼灸刺激が影響した場合にピリッとしたり、ピクッとしたりすることがありますが、この感覚を痛いと表現される場合もあるようです。
感覚は人によって感じ方が多様ですので、上記の感覚も全く大丈夫、むしろ好きという方もいらっしゃいますし、全くダメという方もいらっしゃいます。
それと、元来より痛みを感じやすい方は体質によるところが大きいと思いますが、甘いもの・辛いもの・アルコールを多く摂っている方は、私の経験では痛みを感じやすいです。治療前は甘味や辛味を控えると、確実性は残念ながら低いかもしれませんが、痛みを強くは感じづらい場合が増えると思います。